第1セクション: 糸リフトとは?
たるみ取り=糸リフトというイメージをお持ちの方も多いと思います。
近年では技術の進歩とともに、HIFUやRF治療など、良い機械も沢山ありますが、それはまた次の機会に。
短時間で、ダウンタイムを最小限に、確実な効果を得られる糸リフト。
ここでは糸リフトの歴史、その仕組み、そしてこの手術がどのような人に適しているかについて掘り下げていきます。
糸リフトの歴史
糸リフトは1990年代後半に初めて導入されました。当初は非吸収性の糸(溶けない糸)を使用しており、長期間にわたるリフト効果を提供することを目的としていました。
しかし、この初期の技術は糸の固定が不安定であったり、時には不自然な引き締め効果をもたらすことがありました。
また、長い期間の中で、お顔の組織に溶けない糸が絡みつき、拘縮を起こしたり、時には神経を巻き込み、しびれや違和感が残るなど、様々な問題がありました。
2000年代に入ると、より進化した体内で自然に分解される吸収性の糸が開発されました。
これらの技術革新により、糸リフトは安全性と効果の面で大きく前進しました。
仕組み
糸リフトは、軽度から中程度のたるみがあり、フェイスリフト手術(切開手術)のような侵襲的な手術を避けたいと考えている人に最適です。
通常、たるみ治療としては20代後半から70代の方が対象となることが多いですが、若い方が小顔目的に輪郭の改善のために行うことも増えています。
この場合は、お顔のサイドの部分を整えることで、小顔効果を最大限に引き出すことが可能です。
重度の皮膚たるみや多くの脂肪が原因の場合には、糸リフトだけでは十分な結果を得ることはできません。
このセクションでは、糸リフトの基礎知識を概説しました。次のセクションでは、糸リフトの種類について詳しく説明していきます。
第2セクション: 当院の糸リフトの種類
Luxeプレミアムリフト
Luxeプレミアムリフトは、PDO(Polydioxanone)という溶ける素材の糸を使用した”切らないリフトアップ施術”です。2つの連続したコグ(トゲ)により施術直後から強いリフトアップ効果をもたらし、小顔効果、たるみやシワの改善が期待できます。
また、たるみ治療、小顔効果だけでなく、糸を挿入することで、肌の内部組織が異物として察知し、創傷治療効果が発生します。すると糸周囲の細胞が活性化され、コラーゲンやヒアルロン酸を増殖しハリのある美しい肌へと導きます。
Luxeプレミアムリフトで使われるPDOの糸は約6~8ヵ月かけて体内に吸収・分解されます。糸が吸収・分解された後もコラーゲンの生成が促進されるため、術後約12ヵ月にわたりリフトアップ効果が持続され、たるみの予防にも繋がります。
VOVリフト(ボブリフト)
ボブリフトはPCL(Polycaprolactone)という、医療用の体内に吸収される素材「生体吸収性医療用ポリマー」でできています。
非常に長時間をかけて体内に吸収・分解されることが特徴で、その期間は約12~24ヶ月といわれています。 トゲと糸が一体といるため引き上げ力は強く、また挿入時の痛みに配慮するために、トゲの先端は丸みを帯びています。
Zリフト
ZリフトはPLA(Polylactic acid)という素材で作られた溶ける糸です。
Zリフトの大きな特徴は、糸に切り込みを入れて作った「カッティング・コグ」と呼ばれる突起で、糸を中心に360°らせん状に作られており、1本の糸についているトゲの数も多くなっています。
またPLAは米国FDAにおいて美容目的で承認されている、安全性の非常に高い素材です。
PLAの作用によって、皮膚内の繊維芽細胞を増殖させ、コラーゲン繊維の形成が高まることで、美肌効果、肌の若返り効果も得られます。
PLAの体内での吸収・分解は約12~18ヶ月程度といわれています。
一般にレーザー治療はほとんどダウンタイムもなく、もっとも手軽に受けられるたるみ治療ではありますが、効果時間は短く、3~6か月に1回程度のメンテナンスが必要です。
反面、切開によるフェイスリフトの治療は効果は大きいものの、腫れや内出血などのダウンタイムが大きく、さらに隠しやすい場所とはいえ傷が残ってしまうため、なかなか手術に踏み切れない方が多くいらっしゃいます。
スレッドリフトは、そんなたるみ治療の『良いとこどり』の治療といえるでしょう。
もちろん、若干の腫れや、人によっては内出血が出ることもありますが、お化粧やマスクなどで十分隠せる程度ですし、引き上げの効果も、たるみの部位をしっかり引き上げてあげることで十分な効果を得ることが出来ます。
素材 | 吸収・分解の期間 | 糸の柔軟性 | 引き上げ力 |
---|---|---|---|
PDO (プレミアムリフト) | 6~12ヶ月 | ☆☆ | ☆☆ |
PLA (Zリフト) | 12~18ヶ月 | ☆ | ☆☆☆ |
PCL (VOVリフト) | 12~24ヶ月 | ☆☆☆ | ☆☆ |
- ・PDO (Polydioxanone): 短期間で分解され、中程度の柔軟性と引き上げ力があります。
- ・PLA (Polylactic Acid): 中期間で分解され、柔軟性は低いものの、最も強い引き上げ力があります。
- ・PCL (Polycaprolactone): 長期間で分解され、高い柔軟性を持ち、中程度の引き上げ力があります。
また、他の治療との相性も非常に良く、ブルドッグ顔や下膨れが気になるという方はバッカルファット除去術と併用、エラの張り出しが気になる方はエラボトックスと併用するなど、完全オーダーメイドの治療ならではの、極めて自然な若返り・小顔治療が可能です。
第3セクション: 糸リフトの手順
手術当日の流れ、および手術後のアフターケアについて具体的に説明します。
①デザイン…引き上げたい部分をしっかりとデザインします。
鏡を見ながら、一緒に引きあがりをイメージしながら行います。
②麻酔…当院では原則として静脈麻酔(眠る麻酔)を使用して行います。
これにより、術中の痛みや不快感、恐怖などがなく、起きたら綺麗になっている、
ということが可能です。
③傷などについて…傷は小さな針穴のみで、髪の毛の中の隠れる場所に片側1~3ヶ所のみですので、傷が残ったり目立ったりする心配はありません。
術後は、しばらくお休みいただいてから、違和感や出血などがないことを確認して、お帰り頂けます。
項目 | 内容 |
---|---|
手術時間 | 30分程 |
抜糸 | なし |
固定 | なし |
腫れ | 腫れや内出血は非常に少ないですが、軽い腫れが出ることがあります。個人差や体質にもよりますが、通常1週間程度で治まります。 |
傷跡 | 針穴のみなので目立って残ることはありません。 |
洗顔・メイク | 当日から可能 |
シャワー・シャンプー | 当日不可。翌日から可。7日目の抜糸後、通常通り可能。 |
パーマ、髪染め | 1ヶ月後から可能。 |
同一部位のレーザー治療 | 概ね1ヶ月後から可能。 |
第4セクション: 糸リフトの費用
糸リフトの費用は、クリニックや地域により異なりますが、概ね1本あたり1.5万円~4万円/程度が目安でしょう。
当院では以下の料金で行っております。モニター様も随時募集しております。
糸リフトの種類 | 通常価格(モニター価格) 1本あたり |
---|---|
Luxeプレミアムリフト | ¥24,200(¥19,800) |
VoVリフト | ¥36,300(¥29,800) |
Zリフト | ¥36,300(¥29,800) |
他院で糸リフトで100万円超えの見積もりを出された、などのご相談がありますが、
10年、20年前ならいざ知らず、現在の美容外科事情としては、ぼったくり価格と言わざるを得ません。
糸リフトの適正価格は20~40万円程度と考えておきましょう。
第5セクション: よくある質問(FAQ)
Q: 糸リフトの効果はどれくらい持続しますか?
A: 糸の種類にもよりますが、一般的には1年~1年半程度の持続が期待できます。
Q: 糸リフトの痛みはありますか?
A: 静脈麻酔に加えて、局所麻酔を使用するため、施術中の痛みを感じることはありません。
施術後に軽い痛みや不快感がある場合もありますが、これは通常数日以内に改善します。
Q: 糸リフト後のダウンタイムはどれくらいですか?
A: 軽い腫れや内出血が出ることがありますが、多くの場合、1週間程度でほとんどが落ち着きます。
Q: 糸リフトで不自然な仕上がりになることはありますか?
A: 正しい場所に正しい本数を正しく挿入すれば、非常に自然なリフト効果を期待できます。
不自然に感じるリスクを最小限に抑えるためには、医師選びが非常に重要です。
糸リフトに関するご相談はLuxe Beauty Clinicまで
ここまで読んでいただいた方は、もう糸リフトマスターですね。
定期的なメンテナンスが必要な施術ではありますが、たるみや小顔に対する効果は抜群です。
ぜひ、糸リフトのご相談も当院までお越しくださいね。
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