
目の下の手術を考えるとき、多くの方が最初に気にされるのは、仕上がりよりも「その間、どう過ごすのか」です。
腫れはいつまで続くのか。仕事は何日休めばいいのか。周りに気づかれずに済むのか。
手術そのものより、その後の日々の方が現実的な問題だからだと思います。
この記事では、裏ハムラ法を受けたあと、目元がどう経過していくのかを、当院が実際に患者様へお渡ししている説明内容に沿って整理します。
数字はあくまで一般的な目安です。回復にかかる期間には個人差があり、年齢によっても変わります。その前提でお読みください。
1. 裏ハムラのダウンタイムは、どのくらいですか?
まず、おおまかな流れです。
| 時期 | 目元の状態の目安 |
| 当日の夜〜3日日以降 | 腫れが強く出る時期 |
| 1〜2週間前後 | ほぼ腫れが引いてくる |
| 2週間ほど | 目立つ腫れが徐々に引いていく |
| 1〜2週間 | 内出血が消えていく |
| 3ヶ月 | 完成の目安 |

裏ハムラ法は、下まぶたの裏側(結膜側)から行うため、皮膚の表面に傷が残りません。縫合も抜糸も不要です。
抜糸のための通院が要らない点は、日程を組みやすい理由のひとつです。
一方で、靭帯の剥離などの内部処理を行うため、目の下のクマ取り(下眼瞼脱脂)のみの手術と比べると腫れが落ち着くまでの期間は長めになる傾向があります。
術式そのものの仕組みと費用は、福岡の裏ハムラ法のページをご覧ください。
2. 腫れと内出血は、どう経過しますか?
腫れは、当日の夜から始まります
手術直後よりも、当日の夜から3日程度が、最も腫れる時期です。
これは想定外のことが起きているわけではなく、組織を操作したあとの自然な反応です。
「手術の翌日に鏡を見て不安になった」という状況が起こりやすいのが、ここです。
あらかじめ知っておくだけで、受け止め方は変わります。
そこから徐々に引いていき、目立つ腫れが引いてくるまでは2週間ほどをみておいてください。
白目がゼリー状に膨らむことがあります
白目に腫れが出ると、まれに白目を覆っている膜がゼリー状に膨らむことがあります。
これも見た目に驚かれることの多い症状ですが、1〜2週間程度で消失していきます。
年齢によって、回復にかかる期間は変わります
これはお伝えしておきたい点です。
年齢は、回復期間に影響します。
同じ手術を受けても、経過にかかる期間は一律ではありません。「何日で治る」という情報を見るときは、年齢という条件が入っていないことを念頭に置いてください。
年齢とともに目の下がどう変化していくのかは、40代から目の下のクマが悪化する本当の理由で解説しています。
3. 術後に起こりやすいこと
①血液や麻酔液が混ざった涙が出ることがあります
術後1週間前後、結膜を切開した部分から、溜まっていた麻酔薬や血液が、少しずつ涙のように出てくることがあります。
いつ、どこで流れてくるかは分かりません。
事前に知らないと相当驚く現象ですので、清潔なガーゼやティッシュを持ち歩いていただくようご案内しています。寝具が汚れてもいいよう、タオルを敷いておくことをお勧めします。
これを知らずに術後を迎えると、不安が大きくなります。知っておけば、対処できる範囲のことですのでご安心ください。
②目がゴロゴロすることがあります
術後数日、目の中がゴロゴロする感じが出ることがあります。
ただし、次の場合は経過の範囲を超えている可能性があります。
・痛みがある
・目やにが多量に出る
・白目が充血している
この場合は、様子を見ずに早めに受診してください。自己判断で経過を持たないことが大切です。
③かゆみが出ることがあります
傷が治っていく過程で、目の下に1〜2週間ほどかゆみが出ることがあります。
ここで重要なのは、こすらないことです。擦ると感染や血腫の原因になります。
かゆみは治っている証拠でもありますが、触らずにやり過ごしていただく必要があります。
④目の下にしこりが触れることがあります
脂肪を縫い付けたところが、しこりのように触れることがあります。
見た目にデコボコしていなければ、様子を見ていただいて構いません。通常は数ヶ月から半年で、触れなくなっていきます。
⑤「あっかんべー」のようにならないか
下まぶたが外側にめくれる状態(下眼瞼外反)を心配される方は多くいらっしゃいます。
裏ハムラ法は皮膚を切除しないため、皮膚を切除する表ハムラ法と比べると、まぶたが下方向に引っ張られる要因が少ない術式ですが、リスクがゼロであるとは言えません。どの手術にも合併症の可能性はあります。
4. 周りに気づかれずに済みますか?
隠すものは、当日から必要です
当院では、手術当日の持ち物として眼帯・サングラス・メガネ・帽子など、目を隠せるものをお持ちいただくようご案内しています。
当日の帰り道から、隠すものが必要になるということです。
また、帰りにコンタクトレンズは装着できません。普段お使いのメガネを必ずお待ちください。
腫れが強い3日間は、予定を空けてください
当日の夜は3日程度は、目元がはっきりと腫れている状態です。
この時期に人と会う予定がある場合、隠しきれない可能性があります。
1週間を過ぎたあたりから、メガネや前髪である程度カバーしやすくなってきます。
メイクはいつから可能ですか
目元以外のメイクは、当日から可能です。目元を含めたメイクは、24時間後からになります。
内出血の色が残っている時期は、コンシーラーである程度カバーできます。ただし、腫れそのものはメイクでは隠せません。
言い切れないこと
見え方は、もともとの目元の状態、腫れやすさ、内出血の出方、そして年齢によって変わります。
「何日でこうなる」と断言できるものではありません。まとまった時間を確保できる時期を選んでいただくのが、最も確実な対策です。
5. いつから何ができますか?
| 項目 | 当日 | 24時間後 | 1週間後 | 1ヶ月後 |
| 洗顔 | 目元以外の拭き取りのみ | ◯(強くこすらない) | ◯ | ◯ |
| シャワー・シャンプー | × | ◯ | ◯ | ◯ |
| メイク | 目元以外は可 | ◯ | ◯ | ◯ |
| 入浴(湯船) | × | × | ◯ | ◯ |
| 運動 | × | × | ◯ | ◯ |
| コンタクトレンズ | × | × | ◯(違和感があれば控える) | ◯ |
| フェイスマッサージ | × | × | × | ◯ |
| まつ毛エクステ・パーマ | × | × | × | ◯ |
1週間目までは、温めすぎると内出血や腫れが強くなります。シャワーは軽めに済ませてください。
なお、まつ毛エクステをされている方は、手術前に外していただく必要があります。感染の原因になるためです。
飲酒と喫煙について
術後1週間は、いずれも中止してください。
その後も、むくみや腫れ、傷の治りの遅れに繋がるため、1ヶ月はなるべく控えていただくようご案内しています。
車の運転について
手術当日は、ご自身の運転での来院をお控えください。目元に麻酔を使用するため、視界がやや悪くなります。また、翌日までは運転をお控えください。
6. 術後の過ごし方でできること
腫れを劇的に早く引かせる方法はありません。組織が落ち着くまでに必要な時間はある程度決まっています。
そのうえで、余計に長引かせないためにできることがあります。
冷やす
当日は、まぶたを濡らさないように冷やしてください。
額に熱冷ましシートに貼るものも効果的です(脂肪注入を併用された場合は、脂肪の定着率が下がるため熱冷ましシートの使用はお控えください)。
仰向けで、頭を高くして寝る

数日間は、うつ伏せ寝を避け、枕を使って頭を高くしてお休みください。
そして、横向きで寝ると、片側だけ腫れが強く出ることがあります。仰向けで寝るよう心がけてください。
これは知らずに過ごすと左右左の原因になるため、意外と重要です。
目を休める
読書や細かい作業は避けて、ゆっくり目を休めてください。
こすらない
かゆみが出ても、目元をこすらないでください。感染や血腫の原因になります。
以上はいずれも「早く治す」ための方法ではなく、「回復を妨げない」ための行動です。
特別なケアやマッサージを追加すれば早く治る、というものではありません。むしろ、自己判断で目元を刺激することは避けるようにしてください。
7. 完成までのどのくらいかかりますか?

| 時期 | 目安 |
| 1〜2週間 | 腫れ・内出血・左右差が落ち着いてくる |
| 1ヶ月 | 目元の印象が自然に近づいてくる |
| 3ヶ月 | 完成の目安 |
1ヶ月の時点は、まだ途中です。
この段階で「思っていたのと違う」と感じられる方が多くいらっしゃいますが、組織が安定するまでには時間がかかります。
特に腫れている間は、腫れの程度が左右で異なるため、仕上がりよりも左右差が目立ちます。ここで判断を急がないでください。
なお、もともと左右差がある場合、その差は腫れとは無関係に残ります。
手術で解消できるものではありません。
8. 受けないほうがいい時期はありますか?
これは、お伝えしておきたいことです。
無理に日程を詰めて受ける手術ではありません。
次のような時期であれば、見送るという判断も十分に妥当です。
・2週間ほど、人前に出る予定が続いている
・仕事や家庭の事情で、休みを取りにくい
・体調が安定していない
・迷いが残っている
目の下の状態は、数ヶ月で大きく変わるものではありません。時期を選べることは、手術の内容とは別の判断軸です。カウンセリングだけ、時期を改めて考えていただく形でも構いません。
9. リスク・副作用について
裏ハムラ法に限らず、手術には以下のような可能性があります。
比較的起きやすいこと
・腫れ、内出血(白目の内出血、白目のゼリー状の膨らみを含む)
・むくみ、目元の熱感やだるさ
・血液や麻酔液が混ざった涙が出る
・目のゴロゴロ感
・かゆみ
・しこりが触れる
・目袋が凹みすぎたと感じる
・左右差
・小ジワや細かいシワが増える、たるみが残る
ごく稀に起きること
・感染(化膿)
・血腫
・傷が開く
・白目や角膜の損傷
・眼球の火傷
・下まぶたに傷ができる
これらが必ず起こるわけではありませんが、絶対に起こらないとも言えません。
手術後にこれらの症状がみられ、医師が治療を必要と判断した場合は、必要性をご説明したうえで、同意をいただいて適切な治療を行います。気になることや心配なことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
なお、当院に来院される前に他院で施術を受けられた部位については、当院で対応できない場合があります。
10. よくある質問
Q. 抜糸のために通院が必要ですか?
A. 裏ハムラ法は下まぶたの裏側から行い、縫合・抜糸は不要です。そのための通院はありません。
Q. 手術当日は、そのまま帰宅できますか?
A. 術後は回復室でお休みいただき、体調に問題がないことを確認したうえでお帰りいただいています。
ただし、ご自身の運転での来院はお控えください。翌日までは運転を控えていただきます。
Q. 痛みはありますか?
A. 手術後の痛みは、局所麻酔や痛み止めの薬でコントロールでき、時間の経過とともに徐々に落ち着いていきます。
麻酔の種類や手術中の痛みについては、クマ取り手術の麻酔と痛みについてで詳しく説明しています。
Q. 服用している薬がある場合は、伝えたほうがいいですか?
A. 必ずお伝えください。抗凝固剤・抗血小板剤・甲状腺疾患治療薬・ステロイド・インスリンを内服されている方は、使用薬剤の変更などの対応が必要になります。
既往歴、現病歴、手術歴、アレルギー、妊娠・授乳の有無も、事前にお知らせください。
Q. 遠方からでも受けられますか?
A. 術後の経過を診せていただく必要があるため、通院が可能かどうかを事前にご相談ください。
なお、術後に診察や加療が必要になった際の交通費・宿泊費は、ご自身の負担となります。
Q. 経過が不安になったときは、どうすればいいですか?
A. ご連絡ください。当院は院長が一貫して担当しているため、手術をした医師がそのまま経過を確認します。判断に迷われたときこそ、ご相談いただければと思います。
11. まとめ|福岡で裏ハムラを検討されている方へ
ダウンタイムは、避けるものではなく、見込んでおくものです。
どのくらいの期間、そう過ごすことになるのかが分かっていれば、日程は組めます。逆に、そこが曖昧なまま手術日を決めると、術後に無理をすることになります。
当院では、カウンセリングから執刀、術後の経過まで、院長が一貫して担当しています。カウンセリングは約1時間30分〜2時間、うち医師との時間を60分確保しており、待合室・施術室ともに全室個室です。
手術を受けられる方には、この記事の内容を含む説明書をお渡しし、事前にご確認いただいています。
裏ハムラ法という術式そのものについては、福岡の裏ハムラ法のページに、施術内容と費用を掲載しています。
ご自身の目の下の状態に裏ハムラが合うかどうかは、裏ハムラ法が向いている人・向いていない人をご覧ください。診察の結果、別の方法をご提案することもあります。
どの方法が適しているかは、実際に目の下を診せていただかないと判断できません。
気になる場合は、診察で確認できます。
カウンセリングは無料ですのでお気軽にお越しください。