脂肪注入とヒアルロン酸(使い分けについて)

こんにちは。
Luxe Beauty Clinic院長の坂本です。

当院ではクマ取り、脂肪注入をメインに治療を行っておりますが、
あえて脂肪注入ではなくヒアルロン酸の併用をお勧めする箇所がいくつかあります。

まず、脂肪注入が可能な場所ですが、額、こめかみ、目の下～ゴルゴ線、頬、法令線、涙袋、唇、顎、手の甲、首の皺などが一般的に行われている部位になります。

部位によって脂肪注入のお勧め度を星で表すと
★★★★★…非常に良い・強くお勧めしたい部位
★★★★…良い・お勧めしたい部位
★★★…可もなく不可もなく
★★…お勧めしない・他の治療の方が良い
★…やめておいた方が良い

額、こめかみ★★★★
脂肪注入はヒアルロン酸を注入するよりも遥かに滑らかに仕上がります。
ヒアルロン酸ではどうしても浮いた感じが出ますので、注入しているとわかります。
あとは額のヒアルロン酸は塞栓のリスクが高かったり、眼窩上神経ブロックが下手だったりすると、
かなり痛みが強いです。ですので、脂肪注入をお勧めしたい部位となります。
ただし、額やこめかみはどうしても脂肪の定着率が下がる傾向にありますので、
2回目の注入をご希望される方も少なくありません。そのあたりが難点。

目の下～ゴルゴ線★★★★★
まさに脂肪注入の真骨頂だと思います。
丁寧に注入すれば目の下の美しいS字カーブを作れますし、重心を上にあげることで劇的な若返りが可能です。特に30代以降の方にはクマ治療と一緒にぜひお勧めしたい部位です。
眼窩縁(骸骨の目の穴の下の部分)が凹んだままだと、クマ取りを行っても綺麗にならず、
却って凹み感が増してしまう結果となります。
凹んだらヒアルを入れたらいいよね、という大手クリニックさんもありますが、
これから半年に1回のヒアルロン酸注入をずっと繰り返していきますか？

頬★★★★★
これも脂肪注入との相性が非常に良い部位です。
頬がコケていた方がふっくらとされるだけで、印象はかなり変わりますのでお勧めです。
また、最近では脂肪吸引や骨切り後に頬がコケてしまったというご相談も多くいただきます。
その場合は内部で組織の癒着が強く起きていることが多いので、丁寧に剥がしながら注入していきます。これは腕の見せ所ですね。

法令線★★★★
適応となる方だと良いのですが、法令線ができる原因として強い下垂を伴うもの、メーラーファット(中顔面あたりの脂肪)が多いものだと、単純に注入治療を行うだけでは満足感を得にくいかと思います。
下垂を伴うものは引き上げの併用が必要ですし、中顔面のボリュームが多いものなどは注入によって
アンパンマンのようにお顔が真ん丸になりかねません。
ですので、カウンセリングで適応をしっかりと判断してから、お勧めしたり、しなかったりになります。

涙袋・唇★★
ヒアルロン酸に軍配が上がると思います。
粘膜部位への注入になりますので、結果が読みにくい部位となります。
特に涙袋に関しては左右差を生じやすく、修正も難しい部位ですので、積極的な脂肪注入はお勧めしておりません。

手の甲、首の皺★★★★★
いわゆる、大きめの脂肪(コンデンス脂肪)による形成と、細かい脂肪(ナノ脂肪：脂肪幹細胞)の再生の要素を併用して、若返りをはかる方法ですね。
特に手の甲や首は年齢を感じやすい部位となりますので、40代以降の方にはお勧めです。
ただし、首の皺に関しては最近では脂肪注入以外にも良いものが出てきていますので、詳しくは
カウンセリング時にお尋ねください。

顎★
完全にヒアルロン酸が優位ですね。まず、脂肪注入では十分に硬さを出すことができないため、顎の形成には固いヒアルロン酸を用いるのが良いでしょう。また、脂肪は顎に入れても吸収されやすいため、お勧めしません。

一般的に脂肪注入が行われている部位について解説しました。
ご参考いただけますと幸いです。

クマ治療2800件の実績
九州・福岡でクマ取り、脂肪注入はLuxe Beauty Clinic